この作品では、画面上部から流れ落ちるように現れる粒子の集合体と、下部に広がる円環状の構造が、一本の軸によって結ばれています。
その軸は、天から地へとエネルギーが降り、中心を通って循環へと変換される通路として機能しています。
上部に浮かぶ粒子群は、未分化な可能性や高次の情報を象徴し、色彩を帯びた円環は、それらが現実へと具体化していく過程を示しています。
粒子は散逸することなく中心へと集まり、そこから再び水平の循環として広がり、安定した場を形成します。
垂直方向の流れと、水平方向の循環が同時に描かれることで、受信と統合、発想と実行といった相反するプロセスが一つの構造として可視化されています。
視線は自然と上から中心へ、そして周囲へと導かれ、鑑賞者自身もまた、この生成の循環の中に身を置く感覚を得るでしょう。
本作は、空間に「流れを通す軸」をもたらし、停滞した状況を循環へと戻すための一枚として制作されました。