この作品では、画面中央を起点として、生命のようなリズムを持つエネルギーが全方向へと放射される構造が描かれています。
中心から伸びる細かな粒子の流れは、神経や根のように絡み合いながら広がり、全体として一つの有機的な場を形成しています。
粒子は均一ではなく、色彩や密度に微細な差異を持ち、それぞれが独自のリズムを刻みながらも、中心とのつながりを失うことはありません。
この構造は、個と全体、生命と宇宙が分離することなく共鳴している状態を示しています。
画面全体を満たす円環状の広がりは、境界を持たない循環を表し、始まりと終わりが溶け合う時間感覚を空間にもたらします。
視線は自然と中心へと導かれ、そこから再び外側へと拡張し、鑑賞者自身もまた、この生命的循環の一部であるかのような感覚へと誘われます。
本作は、空間に「安定」と「活性」を同時にもたらし、生命力や継続性を静かに支えるための一枚として制作されました。