この作品は、宇宙の根源的な構造と、私たちの内面に存在する中心性を重ね合わせるように描かれています。
画面中央には、揺るぎない一点としての核が存在し、そこから幾重にも重なる円環が外側へと波紋のように広がっています。
円環の一つひとつは、時間・経験・意識の層を表し、外側へ向かうにつれて粒子は細かく分散し、現実世界との接点が増していく構造となっています。
無数に散在する粒子は、記憶や可能性の断片であり、秩序を保ちながら全体として一つの流れを形成しています。
青、緑、紫、金といった色彩は、意識の階層やエネルギーの循環を示唆し、鑑賞する距離や時間によって異なる印象をもたらします。
静寂の中にわずかな動きを感じさせる構成は、中心と周縁、静と動のバランスを意識したものです。
本作は、空間に静けさと集中をもたらし、内省や思考の整理を促す作品として制作されています。
鑑賞者が自身の内なる中心に意識を向けるきっかけとなり、自然な流れの中で必要な気づきが訪れる──
そのような時間を内包した一枚です。